縦・横・ななめ

vol.135 - 2022.2.16

人とのコミュニケーションの中で「思いやり」ってとても大事だと思う。

 

思いやりって、

他人の気持ちに配慮して、相手の身になって考えたり、

推察して気遣いをしたりすることを意味する言葉です。

仕事をする上で大事な要素は、

知識や知性・行動力やテクニックなど様々ありますが

チームで動き成果を出すうえで

相手の気持ちを考えて動けることって信頼関係の土台であり肝です。

 

例えば

「人より2倍能力があるけれど、思いやりに欠ける人」が職場にいるとします。

そういう人が自分と他のスタッフとを比較してしまうと、

他のスタッフのあらが見えたりします。

なので、何かのタイミングで他者を攻撃してしまう。

しかし、人の能力には個人差がありますよね。

これ、当たり前です。

もしかしたら、攻撃されたスタッフは自分なりに精一杯努力しているのかもしれません。

努力しているのに攻撃されてしまったら、委縮してしまいます。

委縮すると「指摘されないように働く」ということが目的になってしまって、

主体的に働くことを止めてしまい、指示待ちで受け身になってしまいます。

だって

余計なことをして、攻撃されるのは嫌ですから。。。

そうなってしまうと、このスタッフの本来の能力は発揮されません。

 

数字的なロジックで言うと、

ある店に30人のスタッフがいるとして、

思いやりに欠けたスタッフの言動で全員のパフォーマンスが30%下がるとします。

そうすると、9人分の生産性が失われてしまいます。

いくら2倍の能力があっても9人分のパフォーマンスが下がってしまっては

全体としては7人分のマイナスになりますよね。

しかも職場の空気はピリピリしていて、楽しい職場とは言えません。

 

一方で思いやりがある人っていうのは、

人から優しくしてもらったら返してあげることができます。

お客様から、嬉しい声を頂いたときや、職場の人に気遣ってもらったり、

そういったときに「自分はこの人のために、役に立ちたい」と思えることが、

仕事の上で一番のモチベーションだと考えれるわけです。

「自分は人の役にたっているんだ」と自覚できること。

これは働く上でとても大事なことだと思います。

 

また、

思いやりがある人は

「自分と他人は違うんだ」ということを良い意味で受け入れている人です。

だから「他者同士の比較」とか「自分と周りとの比較」といったバイアスをかけない。

つまり、目の前にいる人の、ありのままを先ずは見つめることができるんです。

そういう人は、人に優しくできるし、してくれたことに対して当たり前に感謝ができます。

そして、

感謝されたスタッフにも思いやりがあれば、

自分のことを受け入れてくれたことで

「自分が役に立っている」ということを実感することができるはずです。

自分が役に立っていると実感できれば、もっと役に立ちたいと思うようになります。

そうすると、本来の自分の能力を超えて、

何か新しいものにチャレンジしようと思えたり

自分がもっと成長したいと思うようになり自主性が生まれます。

 

 

「思いやり」イコール「やりがいに繋がる」ですね。