ドルチェ・カンパーニュパティシエ / 下出 沙弥香

「パティシエをやっている人は、細かいところにこだわる人が多いと思います。ドルチェカンパーニュのスタッフもそうですし、私もそういう性格です。」と楽しそうに話すのは、ドルチェカンパーニュのパティシエ。このお店では、オープン当初から人気の定番メニューでさえ、おいしさを追求し、グラム単位で改良を重ねている。
パティシエのこだわりがつくる、ほっとする味と雰囲気。それこそが、ドルチェカンパーニュが町の洋菓子屋さんとして愛される理由だと感じた。

Campagne Identity

ケーキづくりの姿勢

食べてくれる人の顔を想像して、
細かいところまでこだわりたい。

下出さんが仕事で大切にしていることは何ですか?

当たり前のことですが、お客さまがどんなふうに思うか、という点はいつも考えています。おいしいものをつくるのはもちろんですが、人を驚かせたり、人を喜ばせたりするケーキやお菓子をつくりたいと思っています。それと細かいところにこだわる、というところは私個人でもそうですし、お店のスタッフ全員が大切にしていることかもしれません。オープン当初から10年以上販売しているボーノという定番商品も、生地感やクリームの量などをグラム単位で改良を重ねてるんです。みんなで話し合いながら食べ比べて、より愛される商品にするために細かいところまで工夫しています。

パティシエとしての接客

ケーキをつくる人が接客もするから、
一番いい形でお客さまに届けられる。

このお店ではパティシエの方が接客するんですね。
大変じゃないですか?

接客するのは好きで楽しくやっています。いくらおいしいお菓子をつくっても、買ってもらって、食べてもらわないと意味がないので、お客さまに届けるところまで考えたいという思いもあります。あと接客しているとアレルギーのことや原料のことをよく聞かれます。そのときに入っているか、入っていないかはもちろん、お酒は香りづけ程度です。など、パティシエだからこそ正確に伝えられると思います。休みの日に他のケーキ屋さんに行った時に、お客さんとして嬉しかった接客を、自分の接客にも取り入れることが多いですね。

町の洋菓子屋さんとして

入りやすくて、ほっとする。
町に根づいた洋菓子屋さんでありたい。

イートインスペースを利用するお客さまも多いですか?

ご近所の方がお友達とお茶をするのにご利用していただいたり、観光客の方が休憩で立ち寄っていただいたりすることが多いですね。雨の日には、雨宿りでふらっと来られる方もいらっしゃいます。高級スイーツ店と違ってドルチェカンパーニュは比較的入りやすいお店でほっとするのか、まったり楽しんでいただいています。今はご自身でクオリティの高いお菓子を作られるお客さまも多いと思うんですが、こういうほっとする気持ちはお店ならではだと思います。日常のなかで「またここのケーキを食べたいな」と思っていただけるような、町に根づいた洋菓子屋さんでありたいです。

お店の個性

いつまでも愛される安定の味と、
新鮮に楽しめる新商品。

ドルチェカンパーニュの個性はなんですか?

このお店って、新商品が多いんです。メニューがほとんど変わらないお店も多い中、1ヶ月単位で新商品が出たりします。そのほかにもパンの販売を始めたり、和スイーツにも力を入れてみようかという話があったりして。長く愛される定番メニューは残しつつ、お客さまに新鮮な体験をしてもらうためにも新しいことに挑戦しています。そういう新しいことを始めたときに、SNSなども使って自らお客さまに呼びかけられるお店にこれからなっていきたいですね。私個人としてはお客さまのご希望や期待に、なんでも応えられるパティシエを目指していきたいです。

下出 沙弥香

ドルチェ・カンパーニュ
パティシエ

下出 沙弥香

高校時代、お菓子をプレゼントした友達が喜んでくれたことをきっかけに、パティシエの道を進むことに決める。独創性を求められるオリジナルケーキやマジパンなどの細工物を得意とし、石川県洋菓子技術コンテストのマジパン部門では優勝、最優秀賞を含む多数の受賞歴がある。現在はアイシング技術を勉強中。