視点

vol.192 - 2023.12.30

先日、あるスーパーのバイヤーと会食したときに

消費者の食品値上げに対しての防衛策について、

なるほどなーと思うことがありました。

食品スーパーの売り上げ前年比は2年連続で伸びていて、

この内訳は

一品当たりの買上げ額が上昇して買上げ点数や客数は減少しているというもので、

ユーザーはある程度値上げを受け入れている一方で、

毎日の生活に欠かせない食品に関しては、

より低価格の商品を求めて複数店舗で見比べているとの事でした。

 

同じく電気代金の上昇に対してもスーパーでも顕著に傾向が出てるという。

「それは、どういうところですか?」

『例えばパスタの乾麺はいろんなタイプの商品がありますが、いま圧倒的に売れているのは早ゆでタイプの乾麺なんです。沸騰した鍋に麵を入れて10分かかる商品よりも、3分で茹で上がる早ゆでタイプを選ぶことで、少しでも光熱費を節約したいという事でしょうね。』

こんな風に ”マス” の購買傾向を聴くと、

日常的な外食への影響も少なくないと思いました。

 

2023年、

ロシアのウクライナ侵攻はいまだに続いていて、

連日のように報道等で目にするパレスチナの惨劇は、

無意識のうちにネガティブな気持ちになります。

 

そんな中で個人的に

今年一番インパクトがあったのは、断トツでコロナの5類移行ですね。

マスクの無い本来の笑顔の会話が出来るようになって、

外食に対して自然に楽しむ時間が戻ってきました。

それまでの3年間、

押しつぶされそうになりながらも

各店舗のリーダーが中心となって前向きに足場を固めてきたことを、

遠慮なくお客様に表現できる事が、

とてもとても嬉しく思いました。

 

また、

3月に新規開業した「CARLO CENTRO」。

片町という土地柄や団体客等の動きがまだ読みにくい中、

80坪70席というキャパをもった

自社直営店の中でも一番大きい大箱レストランの出店を果たしました。

週末を中心にプロミュージシャンの生liveを聴きながら、

食事を楽しんでもらうという北陸には無いコンセプトもさることながら、

短期間でのマネジメントや商品開発など、

“片町の躍動感を創り出すレストラン”

として、立ち上げチームのレベルの高さやダイナミズムが際立っていました。

これらも、

今年のテーマである「シナジーとボトムアップ」が表現されていて、

心強く感じました。

 

クリスマス前に襲来した寒波でのドカ雪で

どうなる事かと冷や冷やしましたが、

24日にはスッカリ落ち着いて各店舗には沢山のお客様に恵まれました。

今年のクリスマスケーキも

例年以上に評判が良くて感謝です。

 

経営において自覚している大事な3つ

「判断力・実行力・リーダーシップ力」です。

これらを土台にしながら統一行動指針である

「お客様に楽しんで頂くことが私達の喜びです。」

を強く意識して

来たる2024年も益々チャレンジしていきたいと思います。

 

今年一年ありがとうございました。

良い年をお迎えください。

 

 

株式会社カンパーニュレストラングループ

代表取締役 堀 勝彦